Archive | 2011年11月
HUNTER GSP9700 ホイールバランサーの実力を紹介しましょう。
高速道路を走行すると、100km/h辺りで振動が発生するので、ホイールバランスやホイールアライメントの調整を行ってみたが、改善されず、困り果てていたそうです。
ある日、GSP9700 の存在を知り、今回に至った訳です。
タイヤは225/50R17、ホイールはメーカー純正17インチです。

まずは、GSP9700で現状確認です。
GSP9700については、こちらを見てください。
GSP9700にタイヤとホイールのアッセンブリ(以下、アッセンブリ)をセットします。
今回も、セット方法は、こだわりのセット方法を使います。(セット方法の細かな説明は、また今後にします)
こだわりのセット方法とは、クルマの装着状態と同じように、GSP9700に固定する方法のことです。
調整式フランジプレートとコレットを使用して、こんな感じでアッセンブリを固定します。

左前<1番> ⇒ 右前<2番> ⇒ 右後<3番> ⇒ 左後<4番>の順番で測定して、タイヤとホイールに番号をふります。
左前<1番>のラジアルフォースは、50N 良好です。アンバランスも良好です。

右前<2番>のラジアルフォースは、95N 許容オーバーです。アンバランスも 25g 許容オーバーです。

右後<3番>のラジアルフォースは、40N 良好です。アンバランスも良好です。

左後<4番>のラジアルフォースは、40N 良好です。アンバランスも良好です。

前輪に、ラジアルフォースやアンバランスの大きいアッセンブリを装着すると、ドライバーにハンドル振動(シミー)として伝わります。
今回は、右前<2番>のアッセンブリが原因だと思われます。
右前のようなアッセンブリは、振れ回りが大きくなります。
アッセンブリの回転速度が速くなると、振動力や周波数も高くなります。
一定の車速で振動が発生してしまうのは、サスペンションの固有振動数とアッセンブリの周波数が一致した時に、突然、大きな振動が発生するからです。
これを共振点と言います。
これが、タイヤやホイールが原因で発生する振動のメカニズムになります。
診断結果から、<2番>のフォースマッチングを行います。
SICE S300 レバーレスタイヤチェンジャーでばらします。
ばらしたホイールをGSP9700に固定し、リムランアウトを測定します。
測定結果から、タイヤ(凸)とホイール(凹)のベストな組付け位置が、120°くらい違います。

フォースマッチング後の結果は・・・
95N から 70N までラジアルフォースを低減でき、正常値になりました。
次は、右流れの傾向で、できるだけラテラルフォースが小さくなるように調整します。
ラジアルフォースが小さいアッセンブリを前輪に装着すると、ドライバーに振動が伝わりにくくなります。
ラジアルフォースとラテラルフォースのバランスを考えると・・・
ラジアルフォースが一番大きい<2番(70N)>を、ドライバーから一番遠いところ「左後」にします。
次は、前輪です。
<4番(50N)>を「左前」にして、<3番(30N)>を「右前」にすると、右方向に 20N のラテラルフォースになりました。
最後に、<1番(50N)>を「右後」にします。
今回は、調整だけでトータルバランスが、良い感じに仕上がりました。
実際には、すべて調整だけで直るとは限りません。診断してみると、タイヤやホイールの交換が必要なこともあります。

最後に、スマートウェイトでアンバランスの修正を行い、クルマにアッセンブリを組み付け、規定トルクで均等に固定します。
それでは、ロードテストをしてみます。直っているのでしょうか?
「直りました!」
振動問題が、解決できてよかったです。これで作業終了になります。(作業時間は、3時間くらい)
詳細はHUNTER GSP9700導入店にご相談ください。
高速道路を走行すると、100km/h辺りで振動が発生するので、ホイールバランスやホイールアライメントの調整を行ってみたが、改善されず、困り果てていたそうです。
ある日、GSP9700 の存在を知り、今回に至った訳です。
タイヤは225/50R17、ホイールはメーカー純正17インチです。

まずは、GSP9700で現状確認です。
GSP9700については、こちらを見てください。
GSP9700にタイヤとホイールのアッセンブリ(以下、アッセンブリ)をセットします。
今回も、セット方法は、こだわりのセット方法を使います。(セット方法の細かな説明は、また今後にします)
こだわりのセット方法とは、クルマの装着状態と同じように、GSP9700に固定する方法のことです。
調整式フランジプレートとコレットを使用して、こんな感じでアッセンブリを固定します。

左前<1番> ⇒ 右前<2番> ⇒ 右後<3番> ⇒ 左後<4番>の順番で測定して、タイヤとホイールに番号をふります。
左前<1番>のラジアルフォースは、50N 良好です。アンバランスも良好です。

右前<2番>のラジアルフォースは、95N 許容オーバーです。アンバランスも 25g 許容オーバーです。

右後<3番>のラジアルフォースは、40N 良好です。アンバランスも良好です。

左後<4番>のラジアルフォースは、40N 良好です。アンバランスも良好です。

前輪に、ラジアルフォースやアンバランスの大きいアッセンブリを装着すると、ドライバーにハンドル振動(シミー)として伝わります。
今回は、右前<2番>のアッセンブリが原因だと思われます。
右前のようなアッセンブリは、振れ回りが大きくなります。
アッセンブリの回転速度が速くなると、振動力や周波数も高くなります。
一定の車速で振動が発生してしまうのは、サスペンションの固有振動数とアッセンブリの周波数が一致した時に、突然、大きな振動が発生するからです。
これを共振点と言います。
これが、タイヤやホイールが原因で発生する振動のメカニズムになります。
診断結果から、<2番>のフォースマッチングを行います。
SICE S300 レバーレスタイヤチェンジャーでばらします。
ばらしたホイールをGSP9700に固定し、リムランアウトを測定します。
測定結果から、タイヤ(凸)とホイール(凹)のベストな組付け位置が、120°くらい違います。

フォースマッチング後の結果は・・・
95N から 70N までラジアルフォースを低減でき、正常値になりました。
次は、右流れの傾向で、できるだけラテラルフォースが小さくなるように調整します。
ラジアルフォースが小さいアッセンブリを前輪に装着すると、ドライバーに振動が伝わりにくくなります。
ラジアルフォースとラテラルフォースのバランスを考えると・・・
ラジアルフォースが一番大きい<2番(70N)>を、ドライバーから一番遠いところ「左後」にします。
次は、前輪です。
<4番(50N)>を「左前」にして、<3番(30N)>を「右前」にすると、右方向に 20N のラテラルフォースになりました。
最後に、<1番(50N)>を「右後」にします。
今回は、調整だけでトータルバランスが、良い感じに仕上がりました。
実際には、すべて調整だけで直るとは限りません。診断してみると、タイヤやホイールの交換が必要なこともあります。

最後に、スマートウェイトでアンバランスの修正を行い、クルマにアッセンブリを組み付け、規定トルクで均等に固定します。
それでは、ロードテストをしてみます。直っているのでしょうか?
「直りました!」
振動問題が、解決できてよかったです。これで作業終了になります。(作業時間は、3時間くらい)
詳細はHUNTER GSP9700導入店にご相談ください。
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プロフィール
Author:イヤサカ/IYASAKA
自動車試験・整備機器及びシステムの専門商社としてイヤサカは、常に一歩先の時代を想定し、今、何が求められているのかをひとつひとつきっちりと検討し、人とクルマと環境のより良い関係をユーザーの視点で創造、提案します。
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