Tag | 横流れ
今回は、HUNTER GSP9700 ホイールバランサーの実力を紹介しましょう。
クルマの左流れが発生しており、ホイールアライメントやホイールバランスの調整も行ってみたが、改善されず、困り果てていたそうです。
ある日、GSP9700 の存在を知り、今回に至った訳です。
タイヤは275/35ZR20、ホイールはメーカー純正20インチです。

まずは、GSP9700で現状確認です。
GSP9700については、こちらを見てください。
GSP9700にタイヤとホイールのアッセンブリ(以下、アッセンブリ)をセットします。
今回のセット方法は、一般的な方法ではなく、こだわりのセット方法を使います。
(セット方法の細かな説明は、また今後にします)
こだわりのセット方法とは、クルマの装着状態と同じように、GSP9700に固定する方法のことです。
調整式フランジプレートとコレットを使用して、こんな感じでアッセンブリを固定します。


右前<1番> ⇒ 左前<2番> ⇒ 右後<3番> ⇒ 左後<4番>の順番で測定して、タイヤとホイールに番号をふります。
測定結果は、左へ 65N のラテラルフォースが発生していました。
道路は、水はけ等を考えてカマボコ状になっています。クルマは左車線を走行しているので、路面の影響で左へ流れようとします。
左へラテラルフォースが発生していた為、左流れの傾向が、更に強まったと考えられます。これが今回の原因だと思われます。
その他には、
右前<1番>のラジアルフォースは、175N、大きすぎです。(・・・これは要注意です・・・)
右後<3番>のラジアルフォースは、125N、少しだけ許容オーバーです。

診断結果から、<1番>と<3番>のフォースマッチング、ラテラルフォース調整、アンバランス調整を行います。
まずは、フォースマッチングから・・・
<1番>と<3番>のアッセンブリを SICE S300 レバーレスタイヤチェンジャーでばらします。
実は、この S300 も優れもので、パワフルかつデリケートな操作で、超ロープロタイヤでも綺麗にスムースに着脱できます。
ばらしたホイールをGSP9700に固定し、リムランアウトを測定します。

タイヤの凸とホイールの凹をマークし、S300で組み直します。

フォースマッチング後の結果は・・・
<1番>は、175N から 145N までラジアルフォースを低減できましたが、まだ許容オーバーです。
これを直すには、タイヤを交換しなければなりません。
お客様に説明し、今回は振動問題ではないので、これでロードテストしてみることになりました。
<3番>は、125N から 105N までラジアルフォースを低減でき、正常値になりました。
次は、右流れの傾向で、できるだけラテラルフォースが小さくなるように調整します。
ラジアルフォースが小さいアッセンブリを前輪に装着すると、ドライバーに振動が伝わりにくくなります。
ラジアルフォースとラテラルフォースのバランスを考えると・・・
ラジアルフォースが一番大きい<1番(145N)>を、ドライバーから一番遠いところ「右後」にします。
2番目に大きい<3番(105N)>を、次に伝わりにくいところ「左後」にします。
次は、前輪です。
<4番(50N)>を「右前」にして、<2番(65N)>を「左前」にすると、右方向に 40N のラテラルフォースになりました。
今回は、調整だけでトータルバランスが、良い感じに仕上がりました。
実際には、すべて調整だけで直るとは限りません。診断してみると、タイヤやホイールの交換が必要なこともあります。

最後に、スマートウェイトでアンバランスの修正を行い、クルマにアッセンブリを組み付け、規定トルクで均等に固定します。
それでは、ロードテストをしてみます。直っているのでしょうか? 緊張の一瞬です。
(・・・ん、戻ってきた!、結果は?・・・)
「直りました!心配していた振動も問題ありません」
左流れの悩みが、解決できてよかったです。これで作業終了になります。(作業時間は、3時間くらい)
詳細は、HUNTER GSP9700導入店にご相談ください。
クルマの左流れが発生しており、ホイールアライメントやホイールバランスの調整も行ってみたが、改善されず、困り果てていたそうです。
ある日、GSP9700 の存在を知り、今回に至った訳です。
タイヤは275/35ZR20、ホイールはメーカー純正20インチです。

まずは、GSP9700で現状確認です。
GSP9700については、こちらを見てください。
GSP9700にタイヤとホイールのアッセンブリ(以下、アッセンブリ)をセットします。
今回のセット方法は、一般的な方法ではなく、こだわりのセット方法を使います。
(セット方法の細かな説明は、また今後にします)
こだわりのセット方法とは、クルマの装着状態と同じように、GSP9700に固定する方法のことです。
調整式フランジプレートとコレットを使用して、こんな感じでアッセンブリを固定します。


右前<1番> ⇒ 左前<2番> ⇒ 右後<3番> ⇒ 左後<4番>の順番で測定して、タイヤとホイールに番号をふります。
測定結果は、左へ 65N のラテラルフォースが発生していました。
道路は、水はけ等を考えてカマボコ状になっています。クルマは左車線を走行しているので、路面の影響で左へ流れようとします。
左へラテラルフォースが発生していた為、左流れの傾向が、更に強まったと考えられます。これが今回の原因だと思われます。
その他には、
右前<1番>のラジアルフォースは、175N、大きすぎです。(・・・これは要注意です・・・)
右後<3番>のラジアルフォースは、125N、少しだけ許容オーバーです。

診断結果から、<1番>と<3番>のフォースマッチング、ラテラルフォース調整、アンバランス調整を行います。
まずは、フォースマッチングから・・・
<1番>と<3番>のアッセンブリを SICE S300 レバーレスタイヤチェンジャーでばらします。
実は、この S300 も優れもので、パワフルかつデリケートな操作で、超ロープロタイヤでも綺麗にスムースに着脱できます。
ばらしたホイールをGSP9700に固定し、リムランアウトを測定します。

タイヤの凸とホイールの凹をマークし、S300で組み直します。

フォースマッチング後の結果は・・・
<1番>は、175N から 145N までラジアルフォースを低減できましたが、まだ許容オーバーです。
これを直すには、タイヤを交換しなければなりません。
お客様に説明し、今回は振動問題ではないので、これでロードテストしてみることになりました。
<3番>は、125N から 105N までラジアルフォースを低減でき、正常値になりました。
次は、右流れの傾向で、できるだけラテラルフォースが小さくなるように調整します。
ラジアルフォースが小さいアッセンブリを前輪に装着すると、ドライバーに振動が伝わりにくくなります。
ラジアルフォースとラテラルフォースのバランスを考えると・・・
ラジアルフォースが一番大きい<1番(145N)>を、ドライバーから一番遠いところ「右後」にします。
2番目に大きい<3番(105N)>を、次に伝わりにくいところ「左後」にします。
次は、前輪です。
<4番(50N)>を「右前」にして、<2番(65N)>を「左前」にすると、右方向に 40N のラテラルフォースになりました。
今回は、調整だけでトータルバランスが、良い感じに仕上がりました。
実際には、すべて調整だけで直るとは限りません。診断してみると、タイヤやホイールの交換が必要なこともあります。

最後に、スマートウェイトでアンバランスの修正を行い、クルマにアッセンブリを組み付け、規定トルクで均等に固定します。
それでは、ロードテストをしてみます。直っているのでしょうか? 緊張の一瞬です。
(・・・ん、戻ってきた!、結果は?・・・)
「直りました!心配していた振動も問題ありません」
左流れの悩みが、解決できてよかったです。これで作業終了になります。(作業時間は、3時間くらい)
詳細は、HUNTER GSP9700導入店にご相談ください。
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プロフィール
Author:イヤサカ/IYASAKA
自動車試験・整備機器及びシステムの専門商社としてイヤサカは、常に一歩先の時代を想定し、今、何が求められているのかをひとつひとつきっちりと検討し、人とクルマと環境のより良い関係をユーザーの視点で創造、提案します。
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