Tag | キャスター
今回は、ハンドル流れ(クルマの横流れ)について説明します。
平坦な道路を直進している時に、クルマがどちらか一方へ引っ張られ、ハンドルを押さえていないと流れしてしまう現象を、ハンドル流れと言います。
足まわりに関する不具合のうち、最も多いのが、このハンドル流れと言えます。
ホイールアライメントの異常はもちろん、いろいろな要因が考えられるので、原因をつき止め、修正することが難しいです。
プロとしては、腕の見せ所であり、他店との差別化が図れるポイントです。
ハンドル流れが発生する原因として、いくつか考えられることは・・・
◆ホイールアライメントの過度な変化や、左右バランスの異常
◆ステアリング部品やサスペンション部品の過度なガタ・緩み・変形など
◆ブレーキの引きずり
◆タイヤの空気圧、異常磨耗、サイズや銘柄の違い、コニシティ
◆路面の傾斜(水勾配など)や、凸凹や、わだち
路面の凸凹やわだちによるハンドル流れ(ハンドル取られ)は、こちらを見てください。
例えば、キャンバーを付けると、タイヤが傾いた方向に横力が発生します。

下図のように、キャンバーの左右差が生じると、クルマを右へ引っ張ろうとします。

キャスターを付けることで、ハンドルを操舵した時に、スピンドルと路面の高さが変わります。

車体重量により、スピンドルに反力が生じ、直進位置へ保つ、復元力が生じます。
ハンドルを操舵した時も、スピンドルに生じる反力によって、ハンドルから手を放すと自動的に元へ戻ります。

下図のように、右側のキャスターのほうが小さいと、スピンドルに生じる反力も右側のほうが小さくなります。
よって、クルマを右へ引っ張ろうとします。

このような力を、キャンバープル、キャスタープル(プル=引っ張る)と言い、カーメーカーが指定する左右差を越えないように調整します。
左右差の指定がない場合は、キャンバーは 15′(0.25°)以内、キャスターは 30′(0.5°)以内を目安に調整します。
キャンバープルによるハンドル流れについては、こちらの動画を見てください。
キャスタープルによるハンドル流れについては、こちらの動画を見てください。
タイヤによる横流れが発生する力のことを、タイヤプルと言います。(プル=引っ張る)
タイヤプルが発生する原因として、一般的にコニシティが考えられます。
コニシティとは、内側と外側のサイドウォールの硬さに差が生じることで発生します。
硬さに差が生じることで、荷重が掛かると、内側と外側の直径に差が生じます。

円錐状のタイヤが、転がっているような状態になる訳です。
当然、円錐状であれば、どちらかに曲がってしまいます。

このようなタイヤが、前輪に装着されていると、クルマを横方向へ引っ張ろうとします。
これが、タイヤが原因で、ハンドル流れが発生する時のメカニズムになります。

コニシティ自体を修正することはできません。
左右輪のバランスで、流れる方向と力をコントロールしなければなりません。
後輪は、固定輪なので、アライメントで調整されている方向にタイヤは転がります。
従って、前輪と比較するとコニシティに影響されにくいです。
タイヤプルによるハンドル流れについては、こちらの動画を見てください。
修正方法については、こちらの読み物を見てください。
このようにハンドル流れは、いろいろな要因が考えられるため、問診・点検・ロードテスト(調整前と調整後)をしっかり行うことが重要です。
道路は、水はけ等を考えて、カマボコ状になっています。
クルマは、左車線を走行しているので、路面の影響で左へ流れようとします。
場合によっては、路面の影響を打ち消すために、キャンバーや、キャスターや、タイヤで、少し右へ流れるように、意図的に左右差を付けることもあります。
平坦な道路を直進している時に、クルマがどちらか一方へ引っ張られ、ハンドルを押さえていないと流れしてしまう現象を、ハンドル流れと言います。
足まわりに関する不具合のうち、最も多いのが、このハンドル流れと言えます。
ホイールアライメントの異常はもちろん、いろいろな要因が考えられるので、原因をつき止め、修正することが難しいです。
プロとしては、腕の見せ所であり、他店との差別化が図れるポイントです。
ハンドル流れが発生する原因として、いくつか考えられることは・・・
◆ホイールアライメントの過度な変化や、左右バランスの異常
◆ステアリング部品やサスペンション部品の過度なガタ・緩み・変形など
◆ブレーキの引きずり
◆タイヤの空気圧、異常磨耗、サイズや銘柄の違い、コニシティ
◆路面の傾斜(水勾配など)や、凸凹や、わだち
路面の凸凹やわだちによるハンドル流れ(ハンドル取られ)は、こちらを見てください。
例えば、キャンバーを付けると、タイヤが傾いた方向に横力が発生します。

下図のように、キャンバーの左右差が生じると、クルマを右へ引っ張ろうとします。

キャスターを付けることで、ハンドルを操舵した時に、スピンドルと路面の高さが変わります。

車体重量により、スピンドルに反力が生じ、直進位置へ保つ、復元力が生じます。
ハンドルを操舵した時も、スピンドルに生じる反力によって、ハンドルから手を放すと自動的に元へ戻ります。

下図のように、右側のキャスターのほうが小さいと、スピンドルに生じる反力も右側のほうが小さくなります。
よって、クルマを右へ引っ張ろうとします。

このような力を、キャンバープル、キャスタープル(プル=引っ張る)と言い、カーメーカーが指定する左右差を越えないように調整します。
左右差の指定がない場合は、キャンバーは 15′(0.25°)以内、キャスターは 30′(0.5°)以内を目安に調整します。
キャンバープルによるハンドル流れについては、こちらの動画を見てください。
キャスタープルによるハンドル流れについては、こちらの動画を見てください。
タイヤによる横流れが発生する力のことを、タイヤプルと言います。(プル=引っ張る)
タイヤプルが発生する原因として、一般的にコニシティが考えられます。
コニシティとは、内側と外側のサイドウォールの硬さに差が生じることで発生します。
硬さに差が生じることで、荷重が掛かると、内側と外側の直径に差が生じます。

円錐状のタイヤが、転がっているような状態になる訳です。
当然、円錐状であれば、どちらかに曲がってしまいます。

このようなタイヤが、前輪に装着されていると、クルマを横方向へ引っ張ろうとします。
これが、タイヤが原因で、ハンドル流れが発生する時のメカニズムになります。

コニシティ自体を修正することはできません。
左右輪のバランスで、流れる方向と力をコントロールしなければなりません。
後輪は、固定輪なので、アライメントで調整されている方向にタイヤは転がります。
従って、前輪と比較するとコニシティに影響されにくいです。
タイヤプルによるハンドル流れについては、こちらの動画を見てください。
修正方法については、こちらの読み物を見てください。
このようにハンドル流れは、いろいろな要因が考えられるため、問診・点検・ロードテスト(調整前と調整後)をしっかり行うことが重要です。
道路は、水はけ等を考えて、カマボコ状になっています。
クルマは、左車線を走行しているので、路面の影響で左へ流れようとします。
場合によっては、路面の影響を打ち消すために、キャンバーや、キャスターや、タイヤで、少し右へ流れるように、意図的に左右差を付けることもあります。
スポンサーサイト
今回は、ハンドル振動(シミー現象とも言います)について説明します。
実は、振動やノイズ(異音など)は、自動車業界で高難度整備として位置づけられ、高い技術が要求されます。
プロとしては、腕の見せ所であり、他店との差別化が図れるポイントです。
ハンドル振動が生じた時には、まず、タイヤとホイールの点検を行います。
初めに、タイヤを点検します。
・ 溝の深さは大丈夫か?
・ 異常な磨耗がないか?
・ 亀裂や損傷はないか?
・ タイヤ空気圧は規定通りか?
次は、クルマを安全に持ち上げて、タイヤとホイールを点検します。
・ ハブベアリングのガタはないか?
・ タイヤやホイールの振れは大丈夫か?


次は、フロントホイールを外して、点検します。
・ ホイールナットやスタッドボルトに損傷がないか?
・ ホイールとハブの面合わせ部の損傷や汚れがないか?


過度なホイールの振れは、この面合わせ部の錆やゴミが原因かもしれません。
このとき一緒に、ホイールも点検しましょう。
・ 曲がりがないか?
・ ひび割れがないか? など・・・
次は、ホイールバランスを点検します。
・ ウェイトバランスは、大丈夫か?
・ ユニフォーミティは、大丈夫か? など・・・
ものすごいホイールバランサー HUNTER GSP9700 をご紹介します。
一通りのトラブルシューティングが完了したら、外した部品を組付けます。
社外ホイールの場合、ハブリングも大切な部品だったりします。こちらの説明は、また今度にします。
次は、ステアリング関連部品やサスペンション部品を点検します。
これらの部品の緩みやガタも振動(シミー)が発生する原因になります。
最後に、ホイールアライメントを測定します。
過度なポジティブ(プラス)キャスターも、振動(シミー)が発生する原因になります。
詳しくは、こちらの動画をご覧ください。
実は、振動やノイズ(異音など)は、自動車業界で高難度整備として位置づけられ、高い技術が要求されます。
プロとしては、腕の見せ所であり、他店との差別化が図れるポイントです。
ハンドル振動が生じた時には、まず、タイヤとホイールの点検を行います。
初めに、タイヤを点検します。
・ 溝の深さは大丈夫か?
・ 異常な磨耗がないか?
・ 亀裂や損傷はないか?
・ タイヤ空気圧は規定通りか?
次は、クルマを安全に持ち上げて、タイヤとホイールを点検します。
・ ハブベアリングのガタはないか?
・ タイヤやホイールの振れは大丈夫か?


次は、フロントホイールを外して、点検します。
・ ホイールナットやスタッドボルトに損傷がないか?
・ ホイールとハブの面合わせ部の損傷や汚れがないか?


過度なホイールの振れは、この面合わせ部の錆やゴミが原因かもしれません。
このとき一緒に、ホイールも点検しましょう。
・ 曲がりがないか?
・ ひび割れがないか? など・・・
次は、ホイールバランスを点検します。
・ ウェイトバランスは、大丈夫か?
・ ユニフォーミティは、大丈夫か? など・・・
ものすごいホイールバランサー HUNTER GSP9700 をご紹介します。
一通りのトラブルシューティングが完了したら、外した部品を組付けます。
社外ホイールの場合、ハブリングも大切な部品だったりします。こちらの説明は、また今度にします。
次は、ステアリング関連部品やサスペンション部品を点検します。
これらの部品の緩みやガタも振動(シミー)が発生する原因になります。
最後に、ホイールアライメントを測定します。
過度なポジティブ(プラス)キャスターも、振動(シミー)が発生する原因になります。
詳しくは、こちらの動画をご覧ください。
« PREV HOME
NEXT »
プロフィール
Author:イヤサカ/IYASAKA
自動車試験・整備機器及びシステムの専門商社としてイヤサカは、常に一歩先の時代を想定し、今、何が求められているのかをひとつひとつきっちりと検討し、人とクルマと環境のより良い関係をユーザーの視点で創造、提案します。
最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム
QRコード
